太ったペットを見ると、食事を大幅に減らして早く痩せさせたくなるものです。しかし、その方法は逆効果になりやすく、減量が速すぎると脂肪ではなく筋肉が落ちます。猫では、急な減量が命に関わる肝臓の病気を引き起こすこともあります。
ゆっくり進めること自体が、減量の方法です。妥協ではありません。
根拠の表示方法
- 出典による裏づけ引用した機関の資料に直接記載されている内容です。
- 当サイトの編集上の案内根拠を慎重に読み、世話をする人の判断に適用した案内です。検証された臨床手順ではありません。
- 根拠が不足採用した情報源では確認できなかったため、数字を作って示していません。
安全な減量ペース
| 動物種 | 1週間あたり | 30 kgの犬/6 kgの猫 |
|---|---|---|
| 犬 | 体重の1〜2% | 1週間に300〜600 g |
| 猫 | 体重の0.5〜1% | 1週間に30〜60 g |
遅く感じる数字ですが、実際にゆっくり進めるものです。5 kgの減量が必要な犬なら、3週間ではなく3〜4か月規模の取り組みになります。1週間では変化が分からなくても傾向を追えるよう、計算機に体重記録を用意しています。
目標カロリーの決め方
目標を減量に切り替えると、計算方法が変わります。安静時エネルギー×活動係数ではなく、次の式になります。
- 犬:RER × 1.0
- 猫:RER × 0.8
このRERは、現在の体重ではなく理想体重から求めます。そのため減量モードでは、ボディコンディションスコアを正しく評価することが特に重要です。
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体型が理想的、またはそれ以下のときに減量を選ぶと、計算機は維持用のカロリーを表示し、その理由を伝えます。減らす必要のない動物にカロリー不足を勧めることは有害なので、行いません。
猫
ここは特に重要です。急に体重が落ちる猫、特に太っていて食べなくなった猫では、肝リピドーシス(脂肪肝)が起こることがあります。肝臓の処理能力を上回る速さで動員された脂肪が蓄積し、命に関わる場合があります。
1週間に1%を超える減量は避けてください。太った猫が理由を問わず食べなくなったら、減量が進んで好都合なのではありません。獣医師に連絡する理由です。
推測せず、測定する
- 2週間ごとに体重を測り、5〜10%ずつ調整します。計算値に対する個体差は±50%に達するため、開始時の数値は、実際の変化を見て確かめる仮の目安です。
- フードを量ってください。計量カップは粒の密度によって30%以上ずれることがあります。減らしたつもりのカロリーが、カップの誤差で帳消しになることもあります。
- おやつも数えます。1日の合計カロリーに含めてください。10%ルールをご覧ください。
獣医師に相談する目安
対応表示の意味
- 今すぐ救急受診 —
- 救急の動物病院に連絡し、直ちに評価を受ける手配をしてください。次の給餌や体重測定まで待たないでください。
- 今すぐ電話で緊急度を確認 —
- サインに気づいたら動物病院に電話してください。どのくらい早く診察が必要かは獣医師が判断します。
- 今日中に連絡 —
- 問題に気づいたら連絡して受診時期を相談してください。夕方まで待つという意味ではありません。
今すぐ電話で緊急度を確認
太った猫が理由を問わず食べなくなった、または食べる量が大きく減った場合。食欲が戻るかどうか様子を見ないでください。
今日中に連絡
BCS 8以上のペットは、減量を始める前に相談してください。背景に病気がある可能性や経過確認の必要があり、計算機より専門家の管理下での計画が適しています。
今日中に連絡
体重が上記より速く減る場合、または減量中に弱々しい、元気がない、筋肉が落ちてきたように見える場合。
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ここで示すのは減量ペースとカロリーの基準であり、目標体重までの予定表ではありません。その動物に必要な期間や療法食の適否は、獣医師と相談して決めてください。肥満には他の病気が伴うことも多いためです。
出典
- AAHA 2021 Nutrition and Weight Management Guidelines for Dogs and Cats
- Today's Veterinary Nurse (2022) Energy Calculations
- Pet Nutrition Alliance Calculating Calories Based on Pet Needs