多くの給餌量計算ツールは、ペットの体重だけをもとにフードの量を決めます。しかし、同じ30 kgの犬でも、必要なフードの量は大きく異なります。引き締まって筋肉質な犬もいれば、余分な脂肪を6 kg抱えた犬もいるからです。
この違いを見分けるのがボディコンディションスコア(BCS)です。体に触れて行う評価で、約30秒で確認できます。このサイトでは、計算結果を最も大きく左右する入力項目です。
根拠の表示方法
- 出典による裏づけ引用した機関の資料に直接記載されている内容です。
- 当サイトの編集上の案内根拠を慎重に読み、世話をする人の判断に適用した案内です。検証された臨床手順ではありません。
- 根拠が不足採用した情報源では確認できなかったため、数字を作って示していません。
確認する3つのポイント
見た目だけでなく、手で触れて確認してください。厚い被毛の下には、見えないことがたくさんあります。
- 肋骨。手のひらを胸の両側に沿わせます。理想的な状態では、手の甲の指の付け根をなぞったときのように、薄い覆いの下に肋骨がはっきり感じられます。押さないと分からない場合は脂肪が多すぎます。鋭く浮き出て、覆うものがほとんどない場合は少なすぎます。
- 上から見た腰のくびれ。ペットの上に立って見下ろします。肋骨の後ろから腰骨の手前にかけて、幅が狭くなる部分が見えるはずです。
- 横から見たお腹の引き締まり。お腹のラインは、胸の下から後ろ脚に向かって上がっているのが目安です。水平に続いたり、下に垂れたりしていないか確認します。
どの体型に当てはまりますか
犬
横と上の両方から見て比べてください。上から見た腰のくびれは、特に見落とされやすいポイントです。
やせ BCS 3/9
理想に対し-20%


肋骨を覆う脂肪がなく、はっきり分かります。腰のくびれと腹部の引き締まりが強く、腰骨が目立ちます。
理想的 BCS 5/9
体脂肪 20–24% · 理想体重


薄い脂肪の下に肋骨が容易に触れます。上から肋骨の後ろにくびれが見え、横からは腹部が引き上がっています。
やや太め BCS 6/9
体脂肪 25–29% · 理想に対し+10%


少し余分な脂肪の下に肋骨が触れます。上からくびれはまだ見えますが、なだらかではっきりしません。
過体重 BCS 7/9
体脂肪 30–34% · 理想に対し+20%


しっかり押さないと肋骨に触れません。くびれはほぼなく、腹部の引き締まりが減るかなくなります。
肥満 BCS 8/9
体脂肪 35–39% · 理想に対し+30%


厚い脂肪の下に肋骨が触れにくくなります。上からくびれはなく、腹部が丸いか垂れています。
猫
猫には犬と同じ見方が当てはまらない点があります。猫にはプライモーディアルポーチと呼ばれる、下腹部のたるんだ皮膚と脂肪のひだがあります。痩せた猫にもある正常な構造です。犬の基準だけで判断すると、健康な猫まで太って見えることがあります。肋骨と腰のくびれで評価し、揺れるお腹のひだだけを肥満の証拠にしないでください。
やせ BCS 3/9
理想に対し-20%


肋骨を覆う脂肪がなく、はっきり分かります。腰のくびれと腹部の引き締まりが強く、腰骨が目立ちます。
理想的 BCS 5/9
体脂肪 20–24% · 理想体重


薄い脂肪の下に肋骨が容易に触れます。上から肋骨の後ろにくびれが見え、横からは腹部が引き上がっています。
やや太め BCS 6/9
体脂肪 25–29% · 理想に対し+10%


少し余分な脂肪の下に肋骨が触れます。上からくびれはまだ見えますが、なだらかではっきりしません。
過体重 BCS 7/9
体脂肪 30–34% · 理想に対し+20%


しっかり押さないと肋骨に触れません。くびれはほぼなく、腹部の引き締まりが減るかなくなります。
肥満 BCS 8/9
体脂肪 35–39% · 理想に対し+30%


厚い脂肪の下に肋骨が触れにくくなります。上からくびれはなく、腹部が丸いか垂れています。
9段階のスコアを使う理由
9段階の尺度は、体脂肪の測定値との関係が検証されています。理想体重を推定する際は、BCS 5を1点上回るごとに、体重が理想より約10%多いと考えます。BCS 6は約10%、7は約20%、8は約30%、9は約40%の超過です。体脂肪率が10パーセントポイント上がるという意味ではありません。
この関係を使うことで、理想体重をあらかじめ知らなくても、実際に観察できる体型から逆算できます。多くの計算ツールにはない、このサイトの仕組みです。
選択肢を5つにした理由
計算機には「痩せている・理想的・やや重い・太っている・肥満」の5つを表示し、内部ではBCS 3、5、6、7、8に対応させています。これは意図した設計です。1/3/5/7/9と並べる方が見た目は整うかもしれません。
理由は、米国の犬の約60%が過体重で、ある調査ではBCS 6だけで犬全体の約4分の1、7以上は8%だったことです。6〜7付近を判断する飼い主が多いのに、1/3/5/7/9ではこの範囲の選択肢が7しかありません。BCS 6の犬の飼い主が「7ほどではない」と5を選ぶと、この機能が役立たなくなります。
- BCS 1〜2はまれで、給餌量計算機より獣医師による対応が必要です。
- BCS 4は見た目だけでは5との区別が難しいため、同じ選択肢にまとめています。
- BCS 9は8にまとめ、注意を表示します。体脂肪率が約45%を超えると、9段階の尺度でも違いを見分けにくくなります。
迷いやすい「理想的」と「やや重い」の違い
この2つで迷うのは、とてもよくあることです。実際に多くのペットがこの付近にいるため、特に大切な区別でもあります。
判断の助けになるのは、上から見た腰のくびれです。理想的ならはっきり狭くなり、やや重い場合はくびれが残っていても輪郭がぼやけます。完全になくなれば、6ではなく7に相当します。
獣医師に相談する目安
対応表示の意味
- 今すぐ救急受診 —
- 救急の動物病院に連絡し、直ちに評価を受ける手配をしてください。次の給餌や体重測定まで待たないでください。
- 今すぐ電話で緊急度を確認 —
- サインに気づいたら動物病院に電話してください。どのくらい早く診察が必要かは獣医師が判断します。
- 今日中に連絡 —
- 問題に気づいたら連絡して受診時期を相談してください。夕方まで待つという意味ではありません。
今日中に連絡
今日中に連絡
スコアが分かったら、犬または猫の計算機の「推定を調整する」に入力してください。減量が目的なら、先に安全な減量をお読みください。
出典
- AAHA 2021 Nutrition and Weight Management Guidelines for Dogs and Cats
- Laflamme DP Development and validation of a body condition score system for dogs. Canine Practice 1997;22(4):10–15
- Pet Nutrition Alliance Calculating Calories Based on Pet Needs